映画を観たくないけど 内容を知りたい人用作品紹介
ストーリー
過去に何かしらを抱えていて
現状クズ人間になり下がっている
初老の男(60半ば)がいる。
この男が主人公。(後は主)
主はマフィアに所属している。
マフィアの世界での過去の出来事に
現在はどうやら懺悔している。
主はマフィアのボス(後はマボス)とお友達。
そのマボスには
とんちき野郎の息子がいる。
ある日
そのとんちき息子が
無駄なコロしをしてしまう。
そして
そのコロし現場を
主の息子が目撃してしまう。
マボスの息子は
主の息子をコロそうとする。
主にマボスから
自分の息子が
主の息子の命を狙っていると連絡が入る。
マボスも自分の息子に
「友人(主)の息子だからコロすな」
と命令するが
とんちき故に言うことを聞かない。
主は自分の息子とは
疎遠になっていたのだが
命に関わることだから
流石に息子の家へと赴く。
息子は既に家族を持っていて
(嫁と娘二人3歳と5歳くらい)
主を近寄らせないようにする。
しかし
なんやかんやあり
主が息子を守る為に
ボスの息子を撃ちコロしてしまう。
主は
それをマボスに報告する。
ここからストーリーが動きだす……
途中とんちき息子には
呆れを見せていたマボスだが
どんなに とんちきだろうが
我が子を想う気持ちは強かったらしく
我が子をコロされた怒りは
凄まじいモノになり
マボスは
主の息子をコロし
そして主にも同じように
我が子をコロされた悲しみを与えた後
主もコロす
と宣言する。
『主が自分の息子は関係ない』と
マボスを説得しようと試みるが
それも通じないくらいのマボスの怒り……
手下に
「主の息子をコロせ」
と命令すると同時にコロし屋も雇う。
更にマボスは
警察とも繋がりがあるので
マボスの息子が犯したサツ人事件を
主の息子の犯行ということにする。
主達は
マフィアの手下
コロし屋
マフィアの息がかかった悪警察
善良な警察
から追われる形となる。
ならば主も黙っていないと
クズ人間になっていたはずなのに
いきなりバリバリ強い人間になる
息子は「警察に行く」と言うが
「警察も信用できない」と主は息子に言い。
「一日だけ父親をやらせてくれ」と
息子を説得する。
父親の真剣な顔に
渋々だが承諾する息子。
そして主は
襲い来るマフィアの手下達を
次々にコロしていく。
更になんやかんや
カーアクション
喧嘩格闘アクション
拳銃での打ち合いを駆使し
手下もコロし屋も警察も跳ね除けて逃げ切る。
途中
主の息子が
コロし屋を撃ちコロそうとする場面があるが
それを止める主の姿がある。
『一度でも引き金を引けば
息子も自分と同じ世界に
来てしまうことになる』
という想いから
それだけはさせたくないという
親心を見せる。
更になんやかんやあって
息子は主と別れ
主の隠れ家に行き
家族と身をひそめる。
ここからは主の単独行動となる。
主は今一度
マボスに「もうやめよう」と
話を持ち掛けるが
マボスはそれを断る。
すると
主はとにかく凄すぎるから
マフィアの本拠地に
正面から乗り込んでいく。
でもって
やっぱり凄すぎるから
簡単に全滅させる。
マボスだけが かろうじて逃げ出すが
結局直ぐに追いつく主。
そこでもあっさりマボスをコロして
マフィア壊滅!!
話解決!!
隠れ家で息子家族と落ち合う主。
警察を既に呼んだという息子……
「逃げないのか?」と父親に問う。
しかし主は「逃げない」と言い
警察が来るならば丁度良いと
もう逃げることはやめ
警察に過去からの事も含め
洗いざらい全て話して
全てに片を付けると言う。
これにて本当に話解決!!
と、思いきや
そこに生きていたコロし屋が現れて
再びコロし合いが始まる
主とコロし屋は
お互い弾を当て合うが
主の方が致命傷をくらってしまい
倒れてしまう。
その後は息子が頑張り
コロし屋と遣り合うが
遂には追いつめられてしまう。
息子最大のピンチが訪れる……
しかし
主がなんとか起き上がり
コロし屋を撃ちコロす。
しかし主も力尽き息絶える……
「父さ~ん!!」
ここまで嫌悪感しか抱いていなかったが
命掛けで自分を守ってくれた男を
遂に息子は”父”と呼ぶ……
主のおかげで
息子家族に
再び幸せな日常が訪れましたとさ。
おしまい。
作品を人に語れるレベル
ここまではほぼ状況を説明しただけなので
ここからは
この作品に出てくる
キャラクターたちの感情の部分です。
ここまでの状況と
この先の感情の部分を
把握できれば
作品を見てなくても
観たと言えるレベルになれます。
この作品での感情の動き
まずは主
最初は過去に犯した
何かしらの行いに懺悔していて
完全クズ人間なっているのだが
息子を助けたいという思いから
感情が蘇り覇気が戻る。
【覇気が戻った主の感情の動き】
息子を助けたい。
自分の友。
『息子にも友にもシんでほしくない』
ここが感情が揺れ動くところ
コロしてしまったのは自分。
それは悪いと思っている』
『しかし一番悪いのは
マボスの息子であり
自分の息子は何も悪くない』
マボスの息子をコロした瞬間から
その後自分と自分の息子に
マボスが何をしてくるのかは
マボスと付き合いが長い主は
全てわかる。
必ず息子をコロし
その後自分のことを
コロそうとしてくる。
それは分かっているモノの
何事もなかったことにしてもらいたい』
だから一度
お願いをしに行く。
しかし
それを許さないマボス。
ならば天秤に掛けた時
やはり
自分の息子の方が大事だからと
友よりも
息子を守る方を選ぶ。
マボスを撃ちコロしたあと
主がマボスを抱きかかえて
悲しそうな顔をしているシーンがある。
お互いコロし合いをしたモノの
本当は
こんなことにはなりたくなかったという
悲しみの感情が描かれている。
次にマボス
マボスはマボスで
主のことを友として
凄く大切にしていた。
”一生友として生きていける”と
思っていた。
しかし
息子をコロされたとあっては
どうしたって許せないという
感情が芽生えてしまう。
いかんともしがたい感情が
マボスの中に溢れる。
これは勿論
主も同じ
この二人の初老の
お互いコロしたくないのに
丸く収めるには相手をコロすしかない。
どうにもいかんともしがたい感情が
この映画の肝だと思われる。
そして次は
息子の感情の動き
序盤に
父親(主)と一緒に写っている写真が
出てくるシーンがあるのだが
息子は主に対して凄い嫌悪感を見せる。
ところが
父親である主と
一緒に逃亡している間に
会っていなかった5年間の間も
自分のことを気に掛けていたことを知る。
更には
命を懸けて自分を守ってくれたことには
感謝せざるを得ない。
最後の最後
息子は序盤に出てきた写真を
部屋の鏡の前に飾っている
このシーンを最後に持ってきているから
恐らく
息子の感情の変化も
この映画の肝にしたかったと思われる。
この映画の感情のテーマは
『友情と家族愛』
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