ネタバレ『ホリック』Amazonプライム 

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ユウの総合評価

100点満点中
38点!!
雰囲気は悪くない映画です。

テレビドラマとは違う
映像で
独特の雰囲気や空気感は
出せていたから
”『映画』を観た”って気持ちには
させてもらえました。

たけども……

どうにも腑に落ちない部分が多すぎる
作品だったので
どうしても評価は下がります。

僕はこういう
細かい説明がなく
映画全体を雰囲気で楽しむ作品が
好きくないので点は低いです。

もうホントにとにかく
映画の始まりから終わりまで
ずっと入っていけない作品でした。
なので凄く苦痛で
異常に長く感じた作品です。

1時間50分の作品だけど
体感5時間くらいに感じました。

説明がとにかく足らん……

僕にとって
各映画の独特の設定というのは
映画の中で……

・言葉での説明
・映像として見せて説明
・視聴者に想像させる

この3つの方法だと思うんですけども、
この映画の世界設定を伝える為の
この3つの感覚が
この作品の監督と脚本家と僕とでは
違い過ぎなんでしょう……
全くもって僕には合ない作品でした。

まずはこれです。
とにかく序盤も序盤の
神木君が黒い霧から逃げていて
シを選び
その後
コウの屋敷に招かれて
神木が何に悩み
何が望みかを
視聴者に伝えるシーン。

ここで既に僕は
置いてけぼりだった訳です。

『百聞は一見に如かず』

そして

『百聞は嘘かも知れない』

な訳なのです。

この話の”肝・要”
”神木の願いに値”する
その”対価”とは何か?
だったと思うんですけど。

こういう話の”肝・要”に繋がる部分は
ちゃんと映像にして
確定事項にしてもらわないと
どうしても話に入っていけない。

神木が
「嫌なモノが見えてしまう」って

言っているだけだと
もしかしたら嘘かもしれないし
間違い、勘違いの可能性だってある訳です。

ちゃんと説明がないと
どういうことなのか
視聴者には全く分からない訳です。

なのでここは
どういう嫌なモノが見るのかを
ちゃんと映像で見せて欲しかった。

更に
人間がシを選ぶって
よっぽどのことな訳なので
この映画の始めの説明だと
口で(言葉で)
「嫌なモノが見える」としか説明がないので
これだけだと
どうしても
シを選ぶ程のことには思えないので
アウトなんです。

僕からしたら
シぬ方が嫌です。

やっぱりここはちゃんと説明をして
『これは誰でもシを選ぶわ』と
思わせてくれないと
全然映画の世界に入っていけないんです。

で、
このまま序盤で話に入っていけてないまま
ストーリーは動き出します。

で、
そのストーリーの中でも
説明がなさすぎる所為で
細かい腑に落ちない部分が多すぎなんです。
だから
どんどん点数は下がります。

初めのコウに指輪をもらって
最終的に
頭がおかしくなってしまった女性の

そうなった原因をりほ蜘蛛だと
神木が思うが……

見てた僕からしたら
指輪が弾けたとたんに 

ああなった訳だから
指輪をあげたコウの所為ちゃうの?
(悪いのは嘘を付き
 指輪を外そうとした女性だけども)

と思ったんですけど
他の視聴者の人はどう思うのでしょうか?

何故あの流れで
神木はりほ蜘蛛の所為だと思ったのかが
全く分からない。
腑に落ちん。

磯村に促されてティナが話始めるけども
何で?
あれじゃティナは
ただの話したがりやん。

初めて会った
奇抜な恰好をした
変な兄ちゃんに促されて
自分の話を
ミュージカル風に話始めるって……
いったいどんな人間やねん。
と思えてしまい
このティナ演じる”ひまわり”というキャラを
どういうキャラと思わしたいのかが
ずっと分からない作品だった。
不思議ちゃんかと思うと、
普通の会話もしてきたりする訳で……
腑に落ちん。

ティナと松村の関係がよく分からん……

松村の”祓う者”の力に
勝手に気付いたティナが
一方的に松村の傍にいるだけなのか?
松村も全てを分かっていて
受け入れているのか?

仮にティナが一方的ならば……

神事の準備で松村がいない時に
ティナが神木を避ける場面があるけども、
ティナも一緒に帰えればエエやんけ。
と思えてしまう。
ここでも一方的に押しかけないと、
人を不幸にしてしまうことよりも、
『授業の単位の方が優先なんだ』
が頭に浮かんでしまい
”じゃあその程度の悩みなんだ”
になってしまう。

じゃあそうではなく
松村も受け入れている
ことだとするならば……

ティナを一人置いて
帰ってしまう行動に納得できなくなる。
この作品を見る限り松村は
テンション低めの不愛想ではあるが
”異常なまでに人の為に動く人間”
という印象……
なのに
ここでティナを置いて帰ってしまうのは
矛盾が生まれてしまい
どうにも納得できなくなってしまう。

という訳で
どっちだとしても
この2人の関係性がみえないし
状況が呑み込めないので

腑に落ちん。

神木がティナを助けようとしたモノの
失敗に終わり
命を失いかける場面で
りほ蜘蛛が現れ
「美味しくなるまで待ってたんだけど
    シんじゃうんだったら貰うね」
と言っておいての
片目しか取らない意味が分からない……

ストーリー上
松村とティナが”対価”を払って
神木がシなずに済んだから
その後
無限ループの世界に入って
りほ蜘蛛は
【残った目を食べ続けることができるかも】
になって
りほ蜘蛛としては万々歳となっているが……

普通に考えたら
シんじゃうんだから
二つとも目を奪わないとおかしい。
だってシんじゃうんだから。

「りほ蜘蛛は
 片目を奪ったら
 松村とティナが動くことも
   お見通しだったんだよ!!」

なら説明しよ。
説明がない以上
どうしたって腑に落ちん。

神木がりほ蜘蛛に対して
「変わらないんじゃない。
      変えるんだ」
の台詞が

がどうにもピンとこない……

【変わらない→変わるんだ】
【変えられない→変えるんだ】
ならピンとくるけど
神木を相手に
「変わらない」って言っている相手に
「変えるんだ」だと
どうにもピンとこない。

これが
誰が何を言っても
全然変わらない人間がいて
それを神木が変えてあげる様な話ならば
腑に落ちるけども……

この話は
神木が変わる話がメインだと思われるから
「変わらないんじゃない。
      変えるんだ」
だと
いや、お前のことやん。
だと思えてしまい
「変わらないことなんてない。
        変わるんだ」
と言ってくれた方が
スッと入って来る。

『生きたい理由はないけど
『シにたい理由もない』
と同様
敢えて言い回しをおかしくしているのか……

「神木に対して言ってるモノの
 人間全体に言っていることだから
   こういう言い回しにしました」
と監督、脚本家が言ったとしても
どうにも腑におちん。

なんかこれは
描きながら訳が分からなくなってきました……
でも一応残しておきますm(_ _)m

りゅうこう寺にコウが現れた場面で
現れるのは空間を移動していると
思われるのに、帰りは歩き……
なのにコウの屋敷付近まで着たら
途端に姿が消える……

そういうシステムだと言われたら
それまでだけども
どうにも違和感を覚えるので
腑に落ちない。

ティナが「同じ街に長くい過ぎたから」と
今住んでる街を出ようとするが……

松村がいるんだから
今の街に住み続けた方が
いいんじゃないの?
が浮かんでしまうから
腑に落ちない。

妖が封じ込められている置物に
お札が張ってあるけど
開けられるのは人間だけなら
お札の意味がよく分からない。
いったい誰用、何用のお札なのか?

作者が対妖様に用意したお札なら
恐らくこの作品の世界のりほ蜘蛛は
そうとうな能力を持った
存在だと思われるので
そのりほ蜘蛛が
お札なしで開けられないのなら
お札の意味が全くない。

じゃあそうじゃなくて
お札に触ることができるのは
”祓う者”だけで
お札が貼られた状態だと
【普通の人間でも開けられない】
という設定ならば
あの寺を見学に来た人間が
下手に開けてしまうと困るので
お札は
【対普通の人間用】
のお札だというならば納得だから
その説明は欲しかった。

そうでもなんでもないなら
お札の意味が全くないので
腑に落ちない。

妖が封印されていた扉が開き
磯村とりほ蜘蛛が
中に吸い込まれた後に

中の黒い霧が
外に飛び出してくるけども……

あれをやられると
中に吸い込まれた磯村とりほ蜘蛛が
また出てこれるんじゃないの?
になってしまう。

2人が消滅する映像を挟むか
最終決戦は置物の中にしてくれないと
どうにも腑に落ちない。

以上が腑に落ちない部分なんですけど
1つの作品の中に
これだけの”腑に落ちない”があると
見ていてどんどん
面白くなくなっていくので
どうしたって作品の評価は下がります。
めちゃくちゃ苦痛……

しかも
序盤から映画の世界に
入っていけてない状態でです。

そりゃ長く感じるて……(-_-)
こっちの『永い』に書き換えようかと
思うくらいに長い。

でもって……
腑に落ちない気持ちが
溜まりに溜まっての
最終決戦の
デカい目玉が出てきた辺りからの話が
全く分からない。理解できない!!

この辺からは
ホントに全く面白くなかったです。

まずコウの台詞で
「時は来た……」
「はるか昔から存在してきたモノ達」
「人が拘わらなければ、ただの現象」
と言って
目玉との戦闘に入るんだけども……
これがもう
全くもって訳が分からない。

”どんな時が来たのか”
がまず分からないし
『人が拘わらなければただの現象』も
この作品の中で何度も言うけども
全くなんのこと言っているのか
ピンとこないので全然面白くない。

で戦い終わって
コウの自己犠牲で幕を閉じる訳だけども
作中で自己犠牲を否定しておいての
自分は自己犠牲っていうのも
理解しがたいし……

そこでの
「元の場所にもどりましょ」の
意味がまた分からんから
また面白くない。

【元の場所】ってなんなん?
        どこなん?

まずそもそも
松村の先祖が作った
妖を封印する扉の中に
閉じ込められていたデカい目玉が
”祓う者の矢”と
”コウの力”で祓われたなら
置物の中に再びいれる意味ないし。

でもって
【元の場所】ってのが

『元々いた場所に戻りましょう』
って意味なら
元々は外にいた存在が
置物の中に閉じ込められていた訳で
【元の場所】は外じゃないの?
だし
どっちにしても
訳が分からんから面白くない。

そして
最後の最後の演出……
神木君演じる
『四月一日君尋』がサムすぎる……

これはマジできつい……
この主人公のことを
一気に嫌いにさせられました……

だって
ずっとハッキリしない
ナヨナヨキャラだった人間が
最後急に
客を前にして

ソファーに横たわったまま
キセル吸って粋った顔して
「さぁ貴方の願いは?」
って……
コウの店を継ぐと同時に
キャラまで継いじゃってんの……
イタいわ~……

そういう奴やったんや……
嫌い~~……

しかも同じ部屋には
ナヨナヨの頃を知っている
召使いと松村君もいる訳で……

あの状況で
あそこまで粋れるって
僕には無理……
恥ずかしすぎる……
見てられない……
身体ブルってくる……
引くわ~……

何回でも言っといたろ……
この子嫌いだわ~……

でもって
コウの店を継ぐ訳だけども……
神気君……
お前に何ができるの?
も思えてしまう……

話の中でコウが
松村の目を神木に移した後
「これで見える者と祓う者が交わった」
と言っているから
神木にも
祓う力が付いたのかも知れないけど
視聴者としては
能力を見せてもらってないので
お前に何ができるの?
の方が強い。

コウほどの能力ないですよね?
と思えてしまう。
ほな店継ぐの無理やん。

という訳で
序盤から世界観に引き込まれずの……
途中腑に落ちないことだらけの……
クライマック訳分かんなくて……
挙句主人公嫌いな奴で……

観てて『?』だらけで
イライラ、ムカムカさせられて……
この作品「面白い」と言う奴とは
『絶対友達にはなれん』と思わされる……
全っ然面白くない作品でした。

でもでも
総合評価は

38点

です。

藤の花の出てくるシーンと
コウの屋敷の内装やら
使われている食器、
飾らている植物、
キャラクターの服装
これらのおかげで
映画全体的には
ショボさを感じずだったので

独特な雰囲気、空気は感じられての
「『映画』を観たなぁ」感はあったので
そこそこ点は与えられます。

赤点だけどね!!
3回は追試してください……(-_-)

でも
テレビでやってても
見ることはないでしょう。
二度と観ることはない作品です。

ただ
映画を
細かい設定、ストーリーなんかは
どうでもよく

”雰囲気を楽しむ物”
として
楽しむ人には

この映画は良く思える可能性はあるので
そういう人ならば
一度は見てみることをお勧めします。

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