ネタバレ『キャラクター』Amazonプライム 

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映画を観たくないけど 内容を知りたい人用映画紹介

【1】序章

とある集合住宅の一室
真剣な面持ちと
楽しそうな感じが混ざった顔で
漫画を描いている菅田君。

部屋には沢山の書き上げた
漫画のページが置いてある。

時間は深夜。
心配した嫁(高畑充希)が
心配して部屋を覗き込む。

漫画のできを尋ねる菅田君。
「相変わらず上手いね」と
漫画のできを褒める充希。

”編集の人の時間が限られているから”と
完成を急いでいる。
次こそは
なんとか認めてもらいたい……

場面変わって電車の中
前に立つスーツの男性と老人を
デッサンしている菅田君の姿……

更に場面変わって出版社
漫画を編集者(中尾明慶)に
見せている菅田君。
漫画を見ながらの中尾君との会話。
その会話で
菅田君がどこかの漫画家の
アシスタントをしていることが分かる。

そして漫画を見終わる
・絵は抜群
・キャラがないありきたり
・誰かと組んで
作品を出すことも考えたけど
結局キャラクターを作れないと
当たらないからダメ
だと言われてしまう。

「全然駄目ですか?」
と食い下がる菅田君だけど
「新人賞に出してみたら」
と言い残し
中尾君は去って行ってしまう。

場面変わってどこかの駅のホーム
心ここにあらずで
ベンチに腰かけている菅田君。
充希に『ダメだった』とメールを送る。

すると即座に電話がかかってくる。
心配してくれる充希。
更に
「納得いくまで続けていいよ」
と言ってくれるが
「最後と決めていたから」
「仕事探す」
「高い指輪はかってあげられない」
と話す。
そして充希が何かを言おうとするのを
遮る様に「じゃあ」と言って電話を切る。

場面変わって漫画家のスタジオ
漫画家の先生と菅田君の会話
「俺が食わしてやるから
 アシスタントに専念しろ」
と言ってくれるが
「一本立ちが夢だった」と
菅田君はきっぱり断り
その日にやめることを告げる。

そして最後の作業中
漫画家の先生が
『誰が観ても幸せそうな
 一軒家のスケッチしてこい』
と言い出す。
しかし
アシスタントの人達は忙しく
誰も行こうとしない。
そこで
辞めていく後ろめたさのある
菅田君が行くことにする。

菅田君がいなくなったあと
一人のアシスタントが
「あんなに絵が上手いのに
    もったいないですね?」
と先生に尋ねる。

そこで先生は
・菅田くんはサスペンス物を目指すのに
    リアルな悪人キャラが描けない
・それは致命的
・菅田君は良い奴
・良い奴は悪人を描くことはできない
・自分にない要素を描くことはできない
と言う。

場面変わって菅田君
自転車に乗って
幸せそうな一軒家を探している。
そして一軒見つけて
スケッチを開始する。

しばらくスケッチしていると
玄関のドアが開く。
大音量の音楽が漏れてくる。
慌てて謝る菅田君。
しかしドアが開いただけで
誰も出てこなかった。

それと同時に
隣の家の人が菅田君に対して
音楽がうるさいと文句を言ってくる。
「この家の人間じゃない」
と自分は関係ないと拒む菅田君だが
隣人の男は警察を呼ぶと言う。

仕方なしにチャイムを押す菅田君。
応答がないので家の中に入る。
家の中は真っ暗で
玄関を上がると床が何かでぬれている。

更に足を進め
リビングへと進む。
すると
4人掛テーブルの椅子に
4人の人間がロープで縛られ
血まみれで絶命している。
腰を抜かす菅田君。
床に手を付くと床は血だらけだった。
その時物音がして外を見ると
凶器をもった犯人の姿がある。
犯人は振り返り
菅田君は犯人の顔(FUKASE)を
目撃する……

オープニング

【2】菅田君と獅童、ぐりの出会い

殺人現場に沢山の警察関係者が
到着している。
その中の一人(中村獅童)が
家の中に入る。
そして
椅子に縛られてた4人に手を合わす。
一通り見終わり外に出ると
上司が寄ってくる。
獅童に菅田君の事情聴取を頼む。
獅童は「小栗旬も同席させる」と言うと
あまり良くない反応を見せる。
・ぐりしゅんは族あがり
・公安にいちゃもん付けた
などなどが理由。

そこにぐりしゅんが現れて
気まずい上司はその場を去っていく。
上司がさると
タメ口で獅童と話すぐりしゅん。
「人前ではそういう言葉遣いやめろ」
と獅童。
鼻で笑うぐりしゅん。

場面変わって取調室
菅田君と獅童とぐりしゅん。
ぐりしゅんが尋ねる……
「漫画描くのに
 何故わざわざスケッチをするのか?」と
答える菅田君
・先生が家もキャラだと言う
・家の雰囲気そのものが重要
・キャラがあるかどうかが重要

次に
「何故家の中に入ったのか?」
と質問する。
・隣の人が警察を呼ぶと言った
・呼ばれた場合先生に迷惑がかかる
・玄関から声はかけたんだけども……
ここまで語った菅田君は
現場を思い出し呼吸が乱れてしまう。

「仕方ないよ」とぐりしゅん。
次に「スケッチブックを見せて」と言い
スケッチブックを開く。
描かれた家の絵をみて上手さに驚く。
そして
人間の絵もあるので「これは?」と質問する。
・先生にキャラが弱いと言われている
・だから目に入る人を描くようにしている
と答える菅田君。
「なら犯人の似顔絵かけないの?」
と獅童。
その言葉の後ぐりしゅんは
菅田君を凝視する。
菅田君は「見てません」と答える。
獅童が
「人影を見たって言ってたじゃない」
と言うが
そこでノックの音がして
ぐりしゅんが部屋から出ていく。

ぐりしゅんと刑事の会話
菅田君は嘘をついてないし
推定さつ害時には現場にいなかった
と告げる。
「限りなく怪しいんだけどなぁ」
のぐりしゅん。

場面変わって菅田君と充希の家
家に帰ると
漫画を描く場所に座る菅田君。

菅田君が漫画を描く画と
警察の捜査会議の画を
同時進行で見せる演出……
漫画と操作が進んでいく……

そして数日が立つ……

【3】おっさん逮捕

場面警察署
過去に似たような事件を起こした人間が
現場の近場に住んでいたから
容疑者として自重聴取に行くと
上司に告げる獅童。

場面変わって住宅街
容疑者のおっさん(50歳)が歩いている。
その前に立ちはだかる獅童とぐりしゅん。
逃げ出す容疑者だが
直ぐに大勢いた警察に囲まれる。
すると土下座をして
「全部自分がやった」と言い出す。

場面変わって取調室
容疑者のおっさんの供述
・コロした家族は知らない人達
・何でやったかは覚えてない
・衝動的
・凶器の場所も覚えてない

ほぼ覚えてないの一点張りの
あまりの曖昧な証言に
呆れる下っ端刑事達だが
上の人間は「こいつで決まり」で
処理しろと言ってくる。
納得いかないぐりしゅん。

場面変わって菅田、充希家
犯人が捕まったニュースがやってると
菅田君に充希が伝えてくる。
大慌てで見に行く菅田君。
捕まった男はおっさんなので
「違う」
と声に出して言う菅田君。
『?』の充希。

部屋に戻り
犯人の顔だけ完成してなかった
漫画の顔にペンをいれ
漫画を完成させる。

【4】車の事件発生

場面変わって山道
車が走っている。
ある家族
父、母、息子、娘の4人が乗っている。
走っていると
途中ボンネットが開いた車が
一台止まっている。
「故障か?」の父。
しばらく走ると前に一人の男が歩いている。

車を止めて声をかける父。
「大丈夫ですか?」と聞くと
「大丈夫じゃないです」
と笑顔で答える男。
山を歩いていた男はFUKASEだった。
FUKASEはちょっと強めに
「乗せてもらって良いですか?
        すぐそこまで」
と言う。

母は嫌がるが
後ろの子供達を詰めさせ乗せる父。
無関心の兄と
笑顔で招く妹。

父がFUKASEに話しかけるが
全然話が噛み合わない。
すると話しの流れ関係無しに
「四人家族って幸せそうですね?」
と突然切り出す。
「3人も4人も幸せなところは幸せですよ」
と言う父に対して
「4人が一番。3人や5人じゃダメ」
だと言う。
不信がる夫婦。

FUKASEは息子が読む漫画に気が付き
息子に声をかける。
「さんじゅうし」という漫画について話す。
その漫画に出ている
殺人鬼のダガーというキャラが
「自分に似ていないか?」と
嬉しそうに尋ねる。
「殺人鬼が格好良い」と
興奮気味に話すFUKASE。
ますます不審がる夫婦。
すると突然
「お父さん。僕この辺で良いです」
と何もない場所で言い出すFUKASE。

何もないからどうかと思う父を
母が「良いじゃない」と促し
車を止めさせる。
その母の反応を見て
「僕のこと気味悪がってます?」
と尋ねてくるFUKASE。

場面変わって大雨の山道。
さっきの4人家族の車が山道から
落ちていて
途中の気に引っかかって止まっている。

既に警察関係者が来ていて
操作が始まっている。

そこへ管轄外の獅童とぐりしゅんが来る。
明らかに煙たがる現場にいた刑事達。

最初の4人家族の事件(既に一年前)との
共通点があるから来たと言って
なかば強引に操作をするぐりしゅん。
仲を取り持つ獅童。

かなりの時間をかけて
ようやくクレーンで引き上げられる車。
中を覗くと
先程の家族4人がロープで縛られ
血まみれ状態で4人とも息絶えている。

亡骸が出され
車内を調べるぐりしゅん。
鑑識の人に
「天井の内側を調べたか?」
と尋ねる。
調べていない鑑識。
探っていいかと尋ねるぐりしゅん。
現場の上の刑事がしぶしぶ承諾する。

天井の隙間に手を突っ込むと
そこから凶器のナイフが出てくる。
ぐりしゅんを褒める獅童。
車に乗り込み
”なんで凶器の場所が分かったのか”を
尋ねると
ぐりしゅんは漫画を勧めてくる。

嫌がる獅童に
「いいから読め」と言うぐりしゅん。
漫画は『34』と描いて『さんじゅうし』
有名な小説と同じだと
ぐりしゅんが説明をする。

主人公の刑事と
その友達の
犯罪歴史学者と霊能力者の3人で
4人家族を狙う
連続さつ人鬼ダガーを追う漫画。
この四人のキャラクターが
全員34歳という設定の漫画。

場面警察署
漫画に目を通している獅童。
すると
途中の話に
今回の事件と全く同じ
殺害現場と殺し方が載っている。

だから凶器の場所が分かったぐりしゅん。
驚く獅童。
そして
その漫画を描いているのが
菅田君だと告げる。
「これをどう考える?」
と獅童に問う。

「模倣犯か作者本人が犯人」
と仮説を立てる獅童。
しかしぐりしゅんは
最初の事件と
今回の事件は同一犯で
捕まえたおっさんは無実だと
仮説を立てている。

「菅田君に会いに行く」とぐりしゅん。

画面変わって広いスタジオ
一人で漫画を描く菅田君の姿。
スマホの音が鳴る。
スマホを手にとり出かける菅田君。

場面変わってどこかの店
充希の姿がある。
そこに菅田君が合流する。
店を案内されついていくと
赤ちゃん用ベットがあり
「これにした」と言う充希。
そして
「両親にちゃんと会って報告しよう」
と言う。
菅田君は明らかに渋るが
嫌々承諾をする。

場面かわって菅田君の実家
テーブルを囲む家族。
仲良し幸せ家族とは呼べない
どこかよそよそしさのある
空気が流れている。

そんな中ででも
世間話をする家族。
妹と思われる女性が
お金の話しなどで
ちょっと嫌な感じを出してくるが
それを上手くかわしている充希の姿。

話しは菅田君の漫画の話になり
おとなしい菅田君が
残虐な漫画を描いていることが
意外だという話になる。
ここでも妹と思われる女性が
嫌味な感じを出してくるが
充希は上手くかわす。
そこに菅田君の電話が鳴り
席を外し電話に出る菅田君。
電話相手に
「菅田君何かした?」
と聞かれる。

【5】菅田君と獅童、ぐりの再開

場面変わって菅田君のマンション
中尾君が獅童とぐりしゅんを連れてくる。
マンションが高級ホテル級なので
驚く二人。

菅田君の部屋までに会話をする3人。
・セキュリティがすごい
・部屋に着くまでに3回インターホン
・住民でも自分の住んでいる階にしかいけない
・漫画家の年収
・売れっ子は億越え
・良い作品でも売れる物は少ない
・菅田君は選ばれた人

部屋に着くと充希が招き入れ
菅田君のところまで案内する。

家の中はめちゃくちゃ広く
菅田君は階段を上がった場所にいる。

菅田君の部屋は
殺人についての資料であふれていた。

久しぶりに顔を合わす3人。
「覚えてますか?」と尋ねるぐりしゅん。
「はい」と菅田君。

一人で仕事をしていることに
疑問をもつぐりしゅん。
デジタルだから
アシスタントはオンラインで送ってくると
中尾君が説明する。

「ご用件は?」と尋ねる菅田君。
車の事件の説明をするぐりしゅん。
現場の写真と
菅田君の漫画を並べて見せて
そっくりだと言う。

「近しい人物で思い当たる人は?」
と尋ねるぐりしゅん。
菅田君は「思い当たらない」と答える。
次にぐりしゅんは
漫画の中は第一発見者が
犯人の顔を見ているから
菅田君も見ているのでは?
と尋ねるが
「見てない」と答える菅田君。
・「創作」
・「自分で考えたキャラ」
だと言い張る。

が、
ぐりしゅんから目をそらす。
その目を覗き込むぐりしゅん
「本当に何も隠してない?」
と念を押して聞く。
「はい」ときっぱり答える菅田君。
帰る獅童とぐりしゅん。

二人が帰ったあと
「連載やめたほうがいいんじゃないか?」
と中尾君に切り出す菅田君。
しかし
聞いてもらえず「頑張りましょう」と
言われてしまう。

【6】菅田、FUKASE出会う

場面変わって居酒屋
菅田君がフラフラと入っていく。
顔見知りの店長と軽く挨拶をかわすと
そこへぐりしゅんが現れる。
菅田君の隣に座ってくる。
尾行を疑う菅田君だが
「偶然」と言うぐりしゅん。

「話すことない」って言う菅田君に対して
・勤務は終わってる
・『34』が好き
・警察としては手放しに喜べない
・描写が細かいから世界間に入り込める
そう言って菅田君を褒める。

そこで菅田君が答える。
・漫画を尊敬している
・漫画は正しいことは正しい
間違っていることは間違っていると
本気(マジ)で言えるジャンル
・悪は滅んで善が勝つ
と話すと
『34』は違うことに疑問を持つぐりしゅん。
流れで連絡先を渡してくる。

もう一度「話すことはない」と
突っぱねる菅田君だが
ぐりしゅんが語る
・殺人事件に終わりはない
・犯人が捕まっても遺族や友人は
      心の傷を背負っていく
・だから真実をつかんであげたい
・それが自分の仕事
・なんでもいいから思い出したら教えて

するとぐりしゅんに獅童から電話が入る。
店を出て獅童と話すぐりしゅん。
獅童が
”どうせぐりしゅんは単独行動してる”
と読んで釘を刺してくる。

その時店内で
菅田君に話しかけてくる男がいる。
顔をみるとFUKASEだった。

FUKASEは『34』のファンだと言ってくる。
・自分とダガーが似ている
・ダガーの気持ちが分かる
・つまりは菅田君の気持ちが分かる
・幸せの象徴は4人。4人家族。
・自分の為に作品を描いてくれてありがとう
・菅田君の為にリアルに再現した

話している最中に菅田君は
FUKASEがさつ人犯だと気付き
かなりの動揺をし始める。

するとFUKASEは
漫画の方の車のさつ人の時の
天井の凶器の設定を
どうするかの続きを考えたと言い出し
菅田君にだけ聞こえるように
耳元で囁く。

そして店を出るFUKASE。
外で話すぐりしゅんが目に入り
しばらく眺めている。
そして立ち去る。

店の中では菅田君の動機がはげしくなり
店長が心配している。
菅田君は似顔絵を描き
FUKASEがよく来るのかを尋ねるが
「見たことない」と店長は言って
絵を回収してそのまま店の壁に貼る。

ぐりしゅんが戻ると
菅田君の姿は消えている。

【7】河原の殺人発生

場面変わって菅田君の家
ソファーの上で
震えあがっている菅田君。
動揺がおさまらず部屋をうろつく。
そこへ充希が来て
明らかに様子のおかしい
菅田君を心配する。
・警察はなんだったのか?
・休んだ方が良い
と言うと
・休んでいる暇なんかない
・何が何でも描くしかない
・何にも知らない癖に無責任なこと言うな
と怒鳴り
充希を突っぱねる。

黙ってその場を立ち去る充希。
何かに取りつかれたように
漫画を描き始める菅田君。

場面変わって警察署
最初の事件の凶器と
車の事件の凶器が一緒だったと分かる。
そしてその事実と
その日にでた菅田君の漫画の内容が
全く同じであると
ぐりしゅんが獅童に教える。

場面変わってどこかの山
道のない場所をFUKASE登っている。
進んだ先に川があり
そこで4人家族が
キャンプをしているのが目に入る。

場面変わって警察署
無罪が確定したおっさんが
会見を開いている。
「やったと言った自分が悪い」
と記者陣の前で話している。

横にいる弁護人が
警察と検察に自白の強要があったことを
主張している。
その後の記者からの質問にも
曖昧な答え方しかしないおっさん。

場面変わってFUKASEがいた川
警察関係者が大勢いて
テントの中には4人の【したい】があり
ハエがたかっている。

それを漫画と比べるぐりしゅん。
現場はまた漫画と同じになっている。

場面変わって居酒屋
菅田君を探しにきたぐりしゅんだが
菅田君はいない。
しかし
そこで壁の絵が目に入る。
「ダガー?」かと尋ねるぐりしゅん。
店長が
「そうじゃなくて
 あの日
 菅田君の横にいた人の似顔絵」
と言う。
それを聞いて何やら考えが
浮かんでいる様子のぐりしゅん。

場面変わって菅田漫画スタジオ
中尾君とのやりとり
・雑誌の新刊を受け取る
・3号先の表紙のお願い
・『34』映画化の話
今まで以上に忙しそうな菅田君。
中尾君との会話を
無理矢理打ち切り家を出る。

【8】菅田、FUKASE二度目絡み

場面変わって病院
検診を受け終わった充希が
部屋を出ると
菅田君が待っていた。

とぼとぼと歩く二人。
菅田君が切り出す。
「ここんところ
 まともに話せてなかったね」
と……
「連載始まってからずっとだよ」
と充希が嫌味を込めて答える。
前の充希に対して
酷くあたった事を謝る菅田君。
「とにかく身体を大事にしてほしい」
と充希。
二人は生まれてくる子供の話しをして
久しぶりに笑顔で会話をする。

と、そこにFUKASEが現れる。
警戒する菅田君。
知り合いと思う充希は挨拶をする。
FUKASEは
・『34』を共作している
・自分はアドバイザー
・自分のアイデアをよく使ってもらってる
と話す。

それを無視して立ち去ろうとする菅田君。
場所が病院だから
Hukaseが充希に子供かとたずね
「だからベビーベット買ってたんだ」
と言う。
増々ヤバいと察する菅田君。
すぐさま充希を車に乗せ立ち去る。

場面車の中
菅田君と充希の会話
・『34』の連載をやめる
・FUKASEが連続殺人犯
・最初の事件の時見た
・FUKASEをモデルに漫画を描いた
・FUKASEがダガー
・警察に話すから安心してほしい
訳の分からない充希……

場面変わって菅田君の家
既にぐりしゅんに全てを話している。
「つじつまがあった」とぐりしゅん。
謝る菅田君。
何故隠していたのかを聞くぐりしゅん。
・自分は漫画の才能がない
・FUKASEが目に入って
 FUKASEが自分の中に入って
 自分がFUKASEに入って
生まれて初めて凄いキャラが浮かんだ
・でもやっぱり自分は普通の奴
・もう耐えられない

ぐりしゅんは
・『34』好き
・FUKASEに出会ったことだけが
      理由じゃないと思うよ
と慰めてくれる。

FUKASEの顔は 
”漫画のダガーの様な顔なのか?”と
尋ねるぐりしゅん。
頷く菅田君。
FUKASEが名乗った名前も告げる。
(因みに”もろずみ”)
「罪は償います」と
頭を下げる菅田君。
「それは後だ」
「君は漫画を描きな」と言って
帰って行くぐりしゅん。

充希に謝る菅田君。
”自分に才能がないなんて言わないで”
菅田君を慰める充希。
ソファーで二人寄り添う。

場面変わって編集部
編集長と思われる人間の前で
頭を下げて連載打ち切りを
お願いしている菅田君。
しかし
・雑誌として痛い
・沢山ファンがいる
・描き切る責任がある
・”休載”ということにする
と言われ断られてしまう。

【9】菅田、FUKASE再び

場面本屋
菅田君が
自分の漫画が載っている雑誌を手に取り
自分の漫画のページを開く。
そこには
【休載告知】と載っている。

すると突如FUKASEが現れて
「何で休載するの?」
と聞いてくる。
「人を呼ぶ」と菅田君。
「誰か死ぬことになるよ」とFUKASE。
「人殺しに加担はできない」と菅田君。
するとFUKASEは
・菅田君だって人をコロしている
・漫画の中で楽しんでコロしている
・それと何が違うの?
・楽しんで4人家族をコロしてる
・あと一つで自分も追いつくから
・せめて最終回はやろうよ
と言って
少し寂し気な表情をみせ
去っていく。

場面警察署
ぐりしゅんが菅田君から
FUKASEと会ったと報告を受けている。

その後の警察の捜査で
菅田君のスケッチしていた絵に
FUKASEが乗っていた車が
描かれていたから
FUKASEの面と住所が分かる。

場面変わって
FUKASEが帰宅する場面
家に入ると
一人気が狂ったように
暴れるFUKASE。
そして部屋を見渡す。

部屋の壁には隙間なく
菅田君の漫画の
犯行現場を切り取ったページと
自分の行った犯行の写真を
並べて張ってある。
そして
おもむろに菅田君雑誌を手に取り
座り込む。
「休載だって……
 でも僕はつづけるから」
と一人で誰かに喋るように話す。

場面変わって獅童とぐり
FUKASEの家に来ている。
チャイムを押すと
母親らしい女が出てくる。
FUKASEが在宅ではないので
写真を請求すると
女は卒業アルバムを持ってきて見せる。

見ると全然知らない顔なので
FUKASEが人の戸籍(もろずみ)を
使っていたことが分かる。

【10】住宅内事件発生

場面変わって
幸せそうに
ゲームをしている4人家族の家

そこに姿を現すFUKASE。
菅田君の漫画と見比べ
笑みを浮かべて
おもむろに家に入っていく。

場面変わって菅田君。
机に向かって
悩みながら何かを描いている。

場面変わってFUKASE。
すでに犯行は終えている。
女の子を抱きかかえて
「ごめんね……」とつぶやき
ソファーの上の3人の間に並べる。

そして「疲れるぅ」と言って椅子に座り
息を整え
犯行現場をみて満足の笑みを浮かべ
写真撮影をする。

場面変わって獅童とぐり
署の外で
煙草を吸いながら会話をしている。

FUKASEが
人の戸籍を使っていたから
手がかりがなくなったと
肩を落としている。

すると獅童が
”人間の行動には必ず性格が出る”
と言う。
その言葉で何かを思うぐりしゅん。
署に戻り
捜査資料と菅田君の漫画を
もう一度見直している。
そこで
車の犯行の時の一枚の写真と
漫画とを照らし合わせて何かに気付く。

場面FUKASE宅
フラフラと帰宅してくるFUKASE。
撮影した写真を壁に貼り
「中々の出来だよ先生」
と嬉しそうに言う。

【11】ぐりしゅん……

場面スタジオ菅田。
ぐりしゅんが菅田君に
車の事件の現場を
何故あの場所を選んだかを尋ねている。
・そこは”くじょうむら”
・そこに20組の4人家族が住んでいた
・4人家族を幸せの一単位と数える
宗教みたいなコミニティーがあった
・さつ人事件の文献に興味があった
・たまたま選んだだけ

それを聞いたぐりしゅんが
”漫画だけで
 ここまで模倣できるのは無理
 だから
 FUKASEがこの辺りに土地勘があった”
と推測する。

菅田君資料

・最大の幸せは4人家族
・無理心中図る
・くじょう村の子供達保護
・多くが無戸籍児か
・家族と引き裂かれた子供

『4人家族を引き裂かれた当時の恨み』
なのかと推理するぐりしゅん。
資料を借りて立ち去る。

それを引き留めて
改めてお詫びをする菅田君。
「君は漫画を描きな」とぐりしゅん。

場面変わって川沿いの道
ぐりしゅんが歩いている。
そこに電話が鳴り
上司がFUKASEの新たな犯行が
あったことを伝える。

その流れで
菅田君との遣り取りで出た
推理を上司に伝える。

すると突然
「惜しかったね……
 良いところまでいったのに」
とFUKASEが
橋の上から声をかけてくる。

振り向くぐりしゅん。
おかしな奴だなと思うモノの
ほっといて行こうとして振り返ったら
そこには最初に捕まったおっさんが
でかい包丁をもって立っていた。
そしてぐりしゅんの腹に突きさす。
抵抗もむなしく
5.6回刺されて絶命してしまう。

場面変わって警察署
防犯カメラに犯行後の
おっさんが写っていたので
ほぼおっさんが犯人確定とし……
”更に共犯者がいるかも?”
ではあるが
やっぱりおっさんが
全ての事件の犯人だったとして
警察はおっさんを追うことにする。
沈黙の獅童。

場面変わってぐりしゅん葬儀場
警察関係者の中にいる獅童が
菅田君が来たことに気付き
菅田君の元へ行く。

”危ないだろ”とたしなめる獅童。
菅田君との会話
・菅田君はFUKASEの仕業
・警察はおっさん
・でも獅童はFUKASEも追う
・ぐりは族上がり
・その時獅童は少年課にいて世話をした
・菅田君は「自分の所為でぐりが死んだ」
と言いかけるが
それを獅童が静止して
「あいつは人の所為にする奴じゃない」
「それは昔から変わらない」
・”今のぐりからは想像も付かない”
と菅田君。
獅童が続けて話す
・”人の中身なんて分からない”
・”だから社会は怖い
・”ぐりが菅田君のファンだったから
             漫画を描け”
・警察は警察でやるべきことをやる
  だから菅田君もやるべきことをやれ
・それをぐりしゅんも望んでる

【12】菅田君の決意

場面菅田スタジオ
ぐりしゅんの【し】と
獅童の言葉で火が付いた菅田君は
しばらく描いてなかった漫画を
描くことにする。

連載はしないが
最終回は描くことにした菅田君。
増量ページでしかもデジタルではなく
紙に直接描くことにする。

そして日にちが経ち完成。

それを充希に見せる菅田君。
すると充希が
「これ……
 この通りになったら……」
と意味深な言葉を言う……

場面変わって警察署
獅童が上司になにやら懇願している。
上司が菅田君の漫画に目を通している
そして
「この通りになるなら
 犯人自ら現れることになる」
「しかし
 罠と分かり切ってるから
       来る訳がない」
「だから
 そんなことに人員は避けない」
と言う。

獅童は
ならば
”自分の班だけでも行かせてくれ”と言う。
「ぐりしゅんならそうする」と言って
深々と頭を下げる。

場面変わってFUKASE宅
一心不乱に
菅田君漫画の最終話に目を通している。

漫画の内容は
菅田君とFUKASEをモデルに描かれている。
漫画を見ながらFUKASEが
「そうきたか……」
とつぶやく。

菅田君は
自分の家族をおとりにして
FUKASEをおびき出すことを考えていた。

場面変わって菅田君実家
獅童班が来ていて
菅田君の家族に防具を着せている。

自分の家族をおとりに使うことを
反対する獅童に対して
「本物じゃないとこない」
と言う菅田君。

そして家族でテーブルを囲み
会話をする。
会話内容
・現状を詫びる
・今までの自分の態度を詫びる
(恐らくだけど父親の再婚で
 妹とは血がつながっていない。
 だから
 妹と母親には
 感じ悪く接していたと感じ取れる)

そこに
ぐりしゅんの携帯から
電話がかかってくる。
出るとFUKASEだった。

FUKASEとの会話内容。
・菅田君家は幸せじゃない
・親が再婚で
菅田君がそれをうけいれてない
・ぞらぞらしい
・菅田君も幸せな4人家族が憎いんだよね?
・自分と一緒
・幸せな4人家族をコロすストーリーは守ろうよ
・だから本物の方を選択したから

菅田君が「もろずみ!!」と叫び
様子がおかしいから
その場の全員が不審がる。

すぐさま充希に電話する菅田君。
”自分達は4人家族か?”と聞く。
「よく分かったね」と充希。
お腹の子は双子だと告げる。

大慌てで実家を飛び出し
自宅に向かう菅田君。

獅童たちは
残された家族を守る為に動かない。

【13】直接対決

場面変わって菅田君マンション前
タクシーで到着した菅田君。
充希と繋がった電話を切り
警戒しながら
マンションの入口の鍵を開けようとした
その瞬間
菅田君の手にナイフが刺さる。
FUKASEが待ち伏せしていた。

次にFUKASEは
菅田君の太ももを指し
人差し指と中指の間も切り裂く。

場面変わって菅田宅。
チャイムが鳴り玄関に向かうと
驚く充希。
FUKASEと
血まみれで倒れている菅田君がいる。

菅田君を引っ張って
漫画部屋へと案内させる。

漫画部屋を見て
歓喜のFUKASE。
菅田君の椅子に座ってご満悦。

泣きじゃくり菅田君に寄る充希。
するとFUKASEが
菅田君のデジタル画材の電源を
つけてくれと言ってくる。

血まみれながらも立ち上がる菅田君。
”充希に好きがあれば逃げろ”と言う。
足を引きずり
なんとかFUKASEの前まで行く。
するとFUKASEが
「聞こえちゃったよ」と
充希の方へ歩き出す。
「やめろ」の菅田君。
腰が抜けて動けない充希。

躊躇なく背中にナイフを刺すFUKASE。
「充希ー!!」の菅田君。
・あれくらいじゃ人はしなない
・今までどれだけ苦労したか
・さつ人は二日間寝込むくらい体力使う
・菅田君は良い
 こっちの苦労も知らずに
      好きかって描いて
・自分に感謝の言葉もない

最終的に声を荒げるFUKASE。

菅田君は
・最終回どおりなら自分が先にシぬ。
・だから自分からコロせと言う。
・ストーリーは守ってもらう
・あんたと俺との共同作品だ
とFUKASEに言う。

「分かった」とFUKASE。
菅田君の胸にナイフを突きつける。
この時……

二人の構図が
あとはナイフを刺し込むだけで
机の上にある原稿と
全く同じ構図になる。

そしてFUKASEは
ナイフを突き刺そうとする
しかし
いざ刺そうとしたらナイフが刺さらない……

警察に防具を着せてもらっていたから
刺さらずにすんだ菅田君。
刺さらない衝撃で
ナイフを落としてしまうFUKASE。
それを即座に拾い上げ
FUKASEの腹に突きさす菅田君。
もつれあう二人。
菅田君が上の状態で倒れる。
そしてあがくFUKASEをかわし
腹にナイフを突き刺す菅田君。

そのころ
外では獅童たちが
菅田君のマンションに到着。

菅田君が刺したナイフを抜きあげる。
そこで獅童が家に入って来る。
FUKASEにまたがり
ナイフを握る菅田君を静止する獅童。
狂気的な顔で獅童を見る菅田君。

二人見つめ合う菅田君とFUKASE。
FUKASEは笑みを浮かべ
菅田君は狂気のままナイフを振り下ろす。

バン!!
と獅童が発砲して
菅田君を撃ってしまう。
FUKASEの上に倒れこむ菅田君。

その姿は
漫画とは逆の構図になっている。
漫画ではFUKASEが上で菅田君が下。

時間経過……

救急隊が到着して
3人を運び出している。

【14】エピローグ

場面裁判所
生きていたFUKASEが
被告人として証言台に立たされ
質問されているが
焦点の合わない顔で
何も答えずにいる。

場面変わって病院
生きていた菅田君と充希。
菅田君がベットに寝ていて
回復したと思われる充希が
看病している。

ここからは場面場面で
月日が流れている表現……

裁判所では
FUKASEの経歴を読み上げられている。
それをボーっと聞いているFUKASE。

次に
ぐりしゅんの事件は
何故おっさんにやらせたかの
経緯を聞かれる。
それには答えるFUKASE。
・自分がやることではない
・作品作りにはアシスタントが必要
・もともとおっさんのファンだった
・後におっさんが自分のファンなった

子供を連れた充希が
友達と会っている。
その
充希を観察していると思われる
不審な気配がある。

獅童が菅田君の元を訪れるが
菅田君は寝ている。
仕方なしに椅子に座る獅童。
ふと見ると
ぐりしゅんを描いたイラストがある。

再び裁判所
裁判官がFUKASEに
「貴方はいったい誰として
裁かれていると思いますか?」
と聞く
「逆にお尋ねします。
 僕はいったい誰なんだ?」

そこで
目を覚ました菅田君のアップになる。

おわり

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